引越しでカーテンを先につける理由

引越し当日は、段ボールを開けるより先にカーテンをつけておくのがおすすめです。外からの視線を早い段階で遮れるうえ、家具を置く前のほうが窓まわりの作業がずっと楽になるためです。

カーテン専門店などの解説では「入居当日までに用意する」ことが強調されますが、当日のどのタイミングでつけるかまで触れているものは多くありません。この記事では、先につけるべき理由を3つに分け、当日の段取りに落とし込んで整理します。

先につけることで得られる3つの効果

カーテンを最初に済ませる効果は、防犯、プライバシー、作業のしやすさの3点に集約できます。どれも後回しにすると取り戻しにくい性質を持っています。

搬入中の室内を外から見えにくくする

引越し当日は、玄関やベランダの窓が開いたままになる時間が長く、部屋の間取りや荷物の中身が外から見えやすい状態になります。どのような家具や家電があるか、何人で住むのかといった情報は、できれば周囲に知られたくないものです。

窓にカーテンがかかっていれば、搬入が続いていても室内の様子は伝わりにくくなります。特に道路に面した部屋や低層階では、この差が大きくなります。

夜の生活感や一人暮らしであることを隠す

見落としやすいのが、日が暮れてからの見え方です。照明をつけた室内は外から想像以上によく見え、人影や部屋の使い方まで分かってしまいます。

引越し作業は夕方以降まで長引くことも珍しくありません。一人暮らし、とくに女性の場合は、初日の夜から生活の様子が外に漏れる状態は避けたいところです。先にカーテンをつけておけば、片付けが終わらないまま夜を迎えても安心して作業を続けられます。

家具を置く前のほうが取り付けやすい

作業面の理由も見逃せません。ベッドや棚、テレビ台などを窓際に置いてしまうと、カーテンレールに手が届きにくくなり、踏み台を置く場所もなくなります。

何もない状態の窓まわりなら、フックを掛ける作業は数分で終わります。家具の配置が決まったあとに家具をどかして付け直す手間を考えると、最初に済ませるほうが効率的です。

入居前に済ませておきたいカーテンの準備

当日すぐに取り付けるには、カーテン本体が手元にあることが前提です。そのためには入居前の採寸と購入までを逆算して進めておく必要があります。

窓のサイズを測るタイミング

カーテンのサイズは、窓枠ではなくカーテンレールを基準に測るのが一般的です。幅はレール両端の固定ランナー間の長さ、丈はランナーの穴から床や窓枠下までの長さを測ります。

内見時や鍵の受け取り時に測っておくと、購入までの時間に余裕が生まれます。レールが付いていない物件の場合は、管理会社にレールの有無と設置してよいかを先に確認しておきます。

既製品かオーダーかで変わる準備期間

既製カーテンは店頭での持ち帰りや通販の短期配送に対応していることが多く、引越し直前でも間に合いやすい選択肢です。一方、オーダーカーテンは採寸から納品まで日数がかかるのが一般的なので、入居日が決まった段階で注文しておく必要があります。

新居に届けてもらう場合は、受け取りの日時にも注意します。引越し当日に届く設定にすると搬入と重なって混乱しやすいため、旧居で受け取って荷物と一緒に運ぶほうが確実です。

高層マンションで確認したい防炎性能

消防法では、高さ31mを超える建物などでは防炎性能のあるカーテンを使うことが定められています。タワーマンションなど高層階に住む場合は、購入するカーテンに防炎ラベルがあるかを確認しておくと安心です。

対象かどうか分からないときは、管理会社に確認するのが確実です。旧居のカーテンをそのまま使う場合も、同じ観点で見直しておきます。

引越し当日のカーテン取り付けの順番

当日は、到着してから荷物が運び込まれるまでの短い時間を使ってカーテンをつけます。段取りを決めておけば、作業の妨げになることはほとんどありません。

作業の流れは次のとおりです。

  • 鍵を開けたら、搬入が始まる前に部屋の汚れや傷を確認して写真に残す
  • カーテンを入れた袋や箱をすぐ取り出せる状態で持参し、窓際に置く
  • 通りに面した窓、寝室の窓の順にカーテンを掛ける
  • レースカーテンまで掛けたら、窓際を空けた状態で家具の搬入を進めてもらう

カーテンは段ボールに詰めず、手荷物として自分で持っていくと取り出しに困りません。引越し会社のスタッフが搬入を始める前に数枚だけでも掛けておけば、その後の作業と並行して残りを進められます。

レースカーテンも初日に掛けておく

厚手のカーテンだけを掛けて、レースカーテンを後回しにする人は少なくありません。ただ、昼間に厚手のカーテンを開けると、今度は室内が丸見えになってしまいます。

日中に換気や採光をしながら視線を遮るには、レースカーテンが欠かせません。ミラーレースなど外から見えにくいタイプを選ぶと、昼の在室時にも役立ちます。

カーテンが間に合わないときの代用方法

準備が間に合わなかった場合でも、初日の夜に窓を無防備なままにしない方法はあります。新しいカーテンが届くまでのつなぎとして考えるのが現実的です。

代用しやすいものは次のとおりです。

代用方法 向いている場面 注意点
旧居のカーテンを持参する サイズが多少合わなくてもよい場合 丈や幅が足りない部分は隙間ができやすい
窓用の目隠しシート 浴室や小窓など開け閉めしない窓 賃貸では貼ってはがせるタイプを選ぶ
大判の布やシーツをクリップで留める 一晩だけしのぎたい場合 見た目より遮る目的に割り切る
段ボールを窓に立てかける ほかに手段がない緊急時 採光が失われるため短期間にとどめる

旧居のカーテンを捨てずに持っていくのは、多くのカーテン専門店も勧めている方法です。処分は新しいカーテンが届いてからでも遅くありません。

目隠しシートを使う場合、ガラスの種類によっては熱割れの原因になることがあると言われているため、製品の注意書きと賃貸契約の原状回復の条件を確認してから使います。

カーテンに関するよくある質問

カーテンの準備について、迷いやすい点をまとめました。

引越し会社にカーテンの取り付けを頼めますか?

カーテンの取り付けを作業に含めるかどうかは、会社やプランによって異なります。対応していない場合も多いため、自分で掛ける前提で準備しておくのが安全です。依頼したい場合は、見積もりの段階で確認しておきます。

入居前にカーテンだけ先に掛けに行ってもいいですか?

鍵の受け取りが引越し日より前にできる場合は、事前に掛けに行くのも有効な方法です。当日の作業がひとつ減り、到着した時点から室内が見えにくい状態を作れます。

まとめ

引越しでカーテンを先につける理由は、搬入中と初日の夜の室内を外から見えにくくすることと、家具を置く前のほうが作業しやすいことにあります。どちらも、あとから取り返しにくい部分です。

入居前の採寸と購入を済ませ、当日はカーテンを手荷物として持っていくだけで、段取りは大きく変わります。引越し当日の安心感という点では、作業スタッフの体制や清潔対策も業者選びの判断材料になるので、気になる方は清潔スペックで比較するページもあわせて参考にしてください。