引越しの荷物量は、間取りから大まかな目安をつかんだうえで、自分の部屋にある大型家具・家電を数えて補正するのが確実です。間取り別の早見表だけで判断すると、同じ1Kでも荷物の多い人と少ない人で必要なトラックが変わり、見積もりと当日の積み込みがずれる原因になります。
この記事では、間取り別の目安を幅を持たせて整理したうえで、目安からずれやすいポイントと、見積もり前に荷物量を正確に把握する数え方を紹介します。
間取り別の荷物量の目安
間取り別の荷物量は、段ボールの個数とトラックのサイズで考えると見当をつけやすくなります。ここで紹介する数字は、大手の引越し比較サイトなどで一般的に示されている目安をもとにした幅で、実際の量は暮らし方によって前後します。
段ボール数とトラックサイズの早見表
段ボールの個数は、衣類・食器・本などの小物の量をそのまま表します。トラックのサイズは、段ボールに加えて冷蔵庫やベッドなどの大型品を含めた全体の体積で決まります。
| 間取り | 段ボールの目安 | トラックの目安 |
|---|---|---|
| ワンルーム | 10個前後 | 軽トラック〜2トンショート |
| 1K〜1LDK | 10〜20個程度 | 2トンショート〜2トンロング |
| 2K〜2LDK | 20〜30個程度 | 2トンロング〜3トン |
| 3K〜3LDK | 30〜50個程度 | 3トン〜4トン |
一人暮らしで荷物が少なければ、トラックを使わずに単身向けのボックス型プランで収まる場合もあります。どちらが合うかは、次の章で紹介する大型品の数で判断するとずれが小さくなります。
見積もりで使われる体積の考え方
引越し業者は、荷物の重さや点数ではなく体積(立方メートル)で荷物量を見積もるのが一般的です。単身で5〜11立方メートル程度、2人世帯で15立方メートル前後が目安とされています。
体積で考えると、段ボール1個よりも冷蔵庫1台やソファ1台の影響がずっと大きいことが分かります。段ボールが少なくても、大型家具が多ければトラックは一回り大きくなります。
同じ間取りでも荷物量がぶれる要因
同じ間取りでも荷物量に差が出るのは、大型家具・家電の有無と収納の量が人によって大きく違うためです。早見表を見るときは、次のような点が自分に当てはまるかを確認しておくと、目安をどちらに寄せるべきか判断しやすくなります。
- ベッドがシングルかセミダブル以上か、フレーム付きか
- 冷蔵庫が一人暮らし向けの小型か、2人以上向けの大型か
- 本棚・食器棚・チェストなど背の高い家具がいくつあるか
- 自転車、観葉植物、趣味の道具など箱に入らない荷物があるか
- クローゼットや押し入れの中身がどれくらい詰まっているか
これらが多いほど、早見表の上限側、またはひとつ上のトラックを想定しておくと安心です。
収納の中身を見落としやすい理由
荷物量を少なく見積もってしまう原因として多いのが、クローゼットや押し入れ、ベッド下収納の中身です。普段は扉を閉めているため、部屋を見渡しただけでは量を実感しにくくなります。
季節物の衣類や布団、ストックしている日用品は、まとめると段ボール数箱分になることがあります。見積もり前に一度扉を開けて、中身の量を確認しておくと見落としを防げます。
ベランダや玄関まわりの荷物
ベランダの物干し竿やプランター、玄関の傘立てや靴箱の中身も、申告から漏れやすい荷物です。これらは段ボールに入らないものが多く、積み込みのスペースを思ったより取ります。
見積もり前に荷物量を正確に数える方法
荷物量を正確に伝えるには、大型品を一点ずつ書き出し、段ボールの数は収納ごとに見積もって合計する方法が確実です。この作業をしておくと、見積もりの精度が上がるだけでなく、業者とのやり取りもスムーズになります。
大型家具・家電のリストを作る
最初に、段ボールに入らない家具と家電をすべて書き出します。名前だけでなく、おおよそのサイズも添えておくと、業者側がトラックの大きさを判断しやすくなります。
- 家電(冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、テレビなど)
- 家具(ベッド、ソファ、テーブル、棚、チェストなど)
- その他(自転車、カーペット、姿見、衣装ケースなど)
リストにしておけば、複数の業者に同じ条件を伝えられるので、見積もりの比較もしやすくなります。
段ボール数は収納単位で見積もる
段ボールの個数は、部屋全体をまとめて考えるより、収納ごとに数えるほうが正確です。たとえば「本棚1段で1箱」「クローゼットの衣類で3箱」「キッチンの食器と調理器具で3箱」のように積み上げていきます。
合計した数に少し余裕を持たせておくと、当日になって箱が足りない、トラックに載りきらないといった事態を避けやすくなります。
荷物量を把握しておくと訪問見積もりの負担も減らせる
荷物量を自分で正確に把握しておくと、電話やオンラインでの見積もりでも精度の高い金額を出してもらいやすくなります。業者によっては、荷物が少ない単身の引越しなら訪問せずに見積もりを受け付けている場合があります。
一人暮らしで部屋に人を上げることに抵抗がある場合、この点は大きな違いになります。訪問見積もりを受けるときの注意点は、訪問見積もりで女性の一人暮らしが気をつけたいことの記事でまとめています。
申告と当日の荷物量がずれた場合
申告よりも荷物が大幅に多いと、当日トラックに載りきらず、追加料金や別便の手配が必要になることがあります。国土交通省が定める標準引越運送約款でも、見積もり時と荷物の内容が変わった場合の扱いが定められているため、変更があれば事前に業者へ連絡しておくことが大切です。
反対に、荷物を多めに申告しすぎると、必要以上に大きなトラックで見積もられて料金が高くなる場合があります。正確なリストがあれば、どちらのずれも防ぎやすくなります。
荷物量の目安を活かした引越し準備のまとめ
間取り別の荷物量の目安は、段ボール数とトラックサイズの見当をつける出発点として役立ちます。ただし、大型家具・家電の数や収納の中身によって、同じ間取りでも必要なトラックは変わります。
見積もりの前に大型品のリストと収納ごとの段ボール数をまとめておけば、複数社の見積もりを同じ条件で比べられ、当日のトラブルも減らせます。荷物量を把握できたら、作業員の身だしなみや女性スタッフ対応などの条件もあわせて清潔スペックで比較すると、業者を絞り込みやすくなります。